城鎮韌性演習は、台湾で毎年行われる全国規模の防空・防災演習です。2025年から、それまでの萬安演習(防空演習)と民安演習(防災演習)がこの名前に統合され、台湾の國防部全民防衛動員署が主管しています。防空演習で警報が鳴ると、その地域の人は近くに避難し、車は道路の端に止まります。解除は30分後です。このページでは、日程、警報音の聞き分け方、そのときにすること、Kuku 防災助手で準備できることを説明します。
城鎮韌性演習とは?
2024年12月26日、台湾の総統が「全社会防衛強靱性委員会」(全社會防衛韌性委員會)で発表しました。2025年から、防空の萬安演習と防災の民安演習を「城鎮韌性演習」に統合するという内容です。目的は、民間防衛と防災の仕組みが住民を守れるかを確かめることです。
演習は2種類あります。「全民防衛動員」演習は、毎年いくつかの県・市で順番に行い、災害対応と動員を練習します。「防空」演習は、台湾22の県・市すべてで地域ごとに順番に警報を鳴らします。ふだん生活していて出会うのは、この防空演習です。日本台湾交流協会の案内では「城鎮強靱性防空演習」と呼ばれています。
2026年の防空演習はいつだった?
2026年は5つの地域に分けて行われ、各地域30分でした。
- 8月7日(金)10:00〜10:30、南部:台南市、高雄市、屏東県
- 8月10日(月)14:30〜15:00、中部:苗栗県、台中市、南投県、彰化県、雲林県、嘉義市、嘉義県
- 8月11日(火)13:30〜14:00、離島:金門県、連江県(馬祖)、澎湖県
- 8月12日(水)13:30〜14:00、東部:花蓮県、台東県
- 8月13日(木)14:30〜15:00、北部:宜蘭県、基隆市、台北市、新北市、桃園市、新竹市、新竹県
初回は2025年7月15日〜18日で、このときも地域ごとに行われました。各地域30分なのも、以前の萬安演習と同じです。
2027年の日程は発表された?
まだです。2026年の地域別の日程は7月末に発表され、最初の演習まで2週間もありませんでした。日程は全民防衛動員署の発表を確認してください。
警報音はどう聞き分ける?
- 緊急警報(いわゆる空襲警報):15秒の長音のあと、5秒の短音が2回。それぞれの間に5秒の間があります。これを3回くり返し、合計115秒です。
- 解除警報:90秒の長音が1回です。
広報車の場合は、中国語で「緊急警報」「飛彈襲擊警報」(ミサイル攻撃警報)「解除警報」と呼びかけます。スマホに政府の緊急速報(災防告警訊息)が届くこともあります。
事前に聞いておきたいときは、「全民安全指引」の災害への対応のページで警報音を再生できます。ページは中国語ですが、音声はそのまま再生できます。Kukuは警報を受信できないので、警報音、スマホの緊急速報、現場の指示に従ってください。
警報が鳴ったら、何をすればいい?
- 屋外にいるとき:近くの建物や地下に入り、「防空避難」の表示を探して、警察や民防(民間防衛)の担当者の指示に従います。
- 屋内にいるとき:外に出ず、建物の管理人の指示に従います。
- 運転中のとき:道路の端に車を止め、演習が終わるまで待ちます。高速道路は通常どおり走れます。
- 電車に乗っているとき:鉄道とMRT(捷運)は通常どおり走りますが、MRTの駅は演習が終わるまで外に出られません。
解除警報が鳴ったら終わりです。そのあと地方政府が救護所などの訓練を続けますが、ふだんどおり過ごして大丈夫です。
従わないとどうなる?
演習中の避難と交通規制は、國防部が民防法(民間防衛に関する法律)第21条にもとづいて出す命令です。違反すると、同法第25条により3万〜15万台湾ドルの罰金が科されることがあります。
台湾に住む外国人にも適用されます。民防法第29条に定められています。
2026年は、ネットも遅くなった?
はい。2026年は初めて、中部と北部の14の県・市で「モバイル回線の速度を落とす訓練」が行われました。時間は防空演習と同じで、8月10日と8月13日の14:30〜15:00です。
回線が止まるわけではありません。通話、SMS、文字のメッセージはふだんどおり使えますが、動画、ビデオ通話、モバイル決済、クラウド同期は遅くなります。
Kukuは避難施設のデータ、地図、22の県・市の徒歩ルートをスマホの中に持っているので、回線が遅くても、つながらなくても調べられます。
演習の前にできることは?
Kukuで自宅、職場、学校の近くの避難施設を探し、ふだんのうちに一度歩いて入口を確かめておきましょう。探し方は「台湾在住者向け、防空壕(防空避難施設)の探し方」をご覧ください。
避難施設の多くは民間ビルの地下室で、ふだんは入れないこともあります。理由は「防空避難施設には、ふだんでも入れますか?」で説明しています。
ついでに、家の持ち出し袋も確認しておきましょう。リストは「台湾在住者向け、非常用持ち出し袋(緊急避難包)の中身リスト」にあります。
このページの出典は?
全民防衛動員署の2026年防空演習の英語ページと、次の中国語のページをもとにまとめました。同署の演習統合の発表と2026年の日程表、警政署の2025年の演習の説明、行政院のモバイル回線の訓練、防空演習實施辦法第9条、民防法です。
日本語の案内は、日本台湾交流協会の2026年城鎮強靱性防空演習における注意事項にあります。交通とMRTについては、米国在台協会(AIT)の米国市民向けの案内とも照合しました。
日程や方法は毎年変わることがあるので、公式の発表を優先してください。このページは2026年9月に公式の発表と照合しました。